2009年05月09日

播磨人の軽み・・ええ加減って・・?

以前に読んだ本で「播磨人気質(かたぎ)を探る」という本がなかなか面白かったです。

神戸新聞社の編集で、甲南大学、神戸大学、姫路獨協大学の先生や文化人の方がコメントされています。

本の中で特に面白かったのが、姫路で版画家、イラストレーターをされている岩田健三郎さんが姫路獨協大学で
講演をされた内容を書かれたもので、「播磨人の軽みについて」という話でした。

その中で「日だまりの播州人」という一説があり・・

われわれ絵描きの場合は、十年やっていたらそのうち評価されるといわれました。どういう評価かというと「続けている」
という評価です。中身ではないのです。十年未満の人は評価してくれないんです。続かないものは、評価する値打ちも
ないということです。

・・・中略・・・

「もっと苦労しろ、もっと悲惨な経歴をもて、もっと過激な思想をもって、危ないぐらいの人生を送れ」といわれるんです。
日だまりにいて、ボーッとするなと。絵描きに、綱渡りのような危ない人生を送ることを期待していませんか?
私はしたくない。

日だまりの人生も大変なんです。先ほども言ったでしょう、二流であることは大変なんですから。そういう人たちのご期待を
裏切っていかなければならない。大変です。

好きですから、毎日、彫刻刀で版画をするのですけれども、うっかり気を許すと上手になりますよ。「また上手なものを
つくってしまってごめんなさい」と毎日反省。しょうがないから、毎晩、飲みに行くんです。

立派にならない、だからといって、不当に卑下もしない。身に余るぐらいの幸せを願わない、かといってとんでもない不幸も
いやだ。その「加減」の取り方、言い方を換えるとバランスの取り方、その知恵が大事です。

「ええ加減」という加減の取り方に、播州人の気質があると思っているんです。

・・・・そのとおりや~♪

これは温暖で災害(震災は別にして)とも無縁な瀬戸内海地域に住んでいるからなんでしょうか・・?

ますます播磨が好きになるやん・・・♪
  

Posted by ジャーマンロケット at 11:14Comments(0)