2009年06月13日
雑感・・犬のマンガ・・ブランカと神の犬
数年前までシェットランド・シープドックを飼っていました。
9才でガンで死にましたが、飼い主が言うのもなんですけどべっぴんさんの綺麗な女の子でした。
この頃はどうしても犬が中心の生活になっていましたし、それが当たり前のように思っていました。
犬系のグッズを買ったり、犬に関する書籍とかも結構読んでいました。
その中でマンガなんですが、谷口ジローさんが書いた「ブランカ」と「神の犬」が忘れられなくて、今でもたまに読むんです。
マンガの内容は旧東側(ロシアじゃないです?)で特殊軍事戦闘犬として訓練されていたブランカという犬を中心とした話とブランカの子供がまた軍用犬として訓練される「神の犬」という2部構成です。
神の犬の最後に人気作家の馳星周さんがエッセイを書かれており、今でもそれを読むと号泣してしまいます。
・・数年前、わたしの飼犬が子宮を摘出する手術を受けることになった。最初は生理だと思っていたのだが、1ヶ月を過ぎても出血がとまらず、慌てた。医者に連れて行くと、子宮の一部が腫れており、そこから出血しているのだと言われた。
どうしますか?・・医者は言った。医者として手術を勧めるが、決断するのはあなただと物静かな目はいっていた。
わたしはわたしの犬を溺愛している。彼女がいなければ、わたしの人生から潤いが失われてしまうのは確実なほど彼女を愛している。そして、彼女がわたしより先にこの世を去ることに心底怯えている。
わたしは手術してもらいたい旨を医者に伝えた。わたしの決断を促したのは、わたしのその医者に対する信頼感からだった。
だが、わたしの医者に対する信頼は、私の犬には通じない。彼女を残して病院を去ろうとするとき、彼女は見捨てられた者の目でわたしを見た。その目はわたしを苦しめた。・・・中略・・・
たしかにわたしは彼女を愛している。彼女がいない3日間の煩悩はわたしを大いに苦しめた。だが、そんなものはわたしだけを見つめる彼女のつぶらな瞳の前ではなにほどの意味を持たない。
彼女は悲しかったのだ。わたしと離れていた3日の間、寂しさと心細さに心を引きちぎられていたのだ。彼女が願っていたのはただひたすらにわたしと共にいることだった。
彼女の愛には余計なものが入り込む余地がない。それがどれほど重大な病気であったとしても、彼女は病気の全快より、わたしと共にいることを望む。彼女たちの愛とは、そういう種類のものだ。
それに引きかえ、わたしはどうか?わたしの悲しみは、彼女の死に対する恐怖に由来するものだった。わたしの苦しみは、彼女が子孫を産み落とすことができなくなるという現実によるものだった。
わたしは確かに彼女を愛している。だが、わたしの愛情は彼女のそれに比べ、明らかに汚れ、ねじれている。・・・中略・・
わたしは彼女の横にいた。コルセットを巻かれた彼女の腹を飽きることなく撫で続けた。そして、わたしのよこしまな愛を、そんな愛情しか持てぬ自分を彼女に詫びた。
ハードボイルドな馳さんならではのコメントです・・うちの犬も同じ病気で入院してので、気持ちが痛いほど分かります。
やはり犬は昔から人間にとって、かけがえのないパートナーです。
9才でガンで死にましたが、飼い主が言うのもなんですけどべっぴんさんの綺麗な女の子でした。
この頃はどうしても犬が中心の生活になっていましたし、それが当たり前のように思っていました。
犬系のグッズを買ったり、犬に関する書籍とかも結構読んでいました。
その中でマンガなんですが、谷口ジローさんが書いた「ブランカ」と「神の犬」が忘れられなくて、今でもたまに読むんです。
マンガの内容は旧東側(ロシアじゃないです?)で特殊軍事戦闘犬として訓練されていたブランカという犬を中心とした話とブランカの子供がまた軍用犬として訓練される「神の犬」という2部構成です。
神の犬の最後に人気作家の馳星周さんがエッセイを書かれており、今でもそれを読むと号泣してしまいます。
・・数年前、わたしの飼犬が子宮を摘出する手術を受けることになった。最初は生理だと思っていたのだが、1ヶ月を過ぎても出血がとまらず、慌てた。医者に連れて行くと、子宮の一部が腫れており、そこから出血しているのだと言われた。
どうしますか?・・医者は言った。医者として手術を勧めるが、決断するのはあなただと物静かな目はいっていた。
わたしはわたしの犬を溺愛している。彼女がいなければ、わたしの人生から潤いが失われてしまうのは確実なほど彼女を愛している。そして、彼女がわたしより先にこの世を去ることに心底怯えている。
わたしは手術してもらいたい旨を医者に伝えた。わたしの決断を促したのは、わたしのその医者に対する信頼感からだった。
だが、わたしの医者に対する信頼は、私の犬には通じない。彼女を残して病院を去ろうとするとき、彼女は見捨てられた者の目でわたしを見た。その目はわたしを苦しめた。・・・中略・・・
たしかにわたしは彼女を愛している。彼女がいない3日間の煩悩はわたしを大いに苦しめた。だが、そんなものはわたしだけを見つめる彼女のつぶらな瞳の前ではなにほどの意味を持たない。
彼女は悲しかったのだ。わたしと離れていた3日の間、寂しさと心細さに心を引きちぎられていたのだ。彼女が願っていたのはただひたすらにわたしと共にいることだった。
彼女の愛には余計なものが入り込む余地がない。それがどれほど重大な病気であったとしても、彼女は病気の全快より、わたしと共にいることを望む。彼女たちの愛とは、そういう種類のものだ。
それに引きかえ、わたしはどうか?わたしの悲しみは、彼女の死に対する恐怖に由来するものだった。わたしの苦しみは、彼女が子孫を産み落とすことができなくなるという現実によるものだった。
わたしは確かに彼女を愛している。だが、わたしの愛情は彼女のそれに比べ、明らかに汚れ、ねじれている。・・・中略・・
わたしは彼女の横にいた。コルセットを巻かれた彼女の腹を飽きることなく撫で続けた。そして、わたしのよこしまな愛を、そんな愛情しか持てぬ自分を彼女に詫びた。
ハードボイルドな馳さんならではのコメントです・・うちの犬も同じ病気で入院してので、気持ちが痛いほど分かります。
やはり犬は昔から人間にとって、かけがえのないパートナーです。
Posted by ジャーマンロケット at 11:25│Comments(0)